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2018-11-22 19:00

社会

ミャンマー警察、ロヒンギャへ発砲:密出国の容疑で2人を拘束

ロヒンギャ
警察は自衛のため発砲
ミャンマー警察は11月18日、同国ラカイン州にある難民キャンプで発砲し、イスラム系少数民族ロヒンギャ4人が負傷し、そのうちの2人が重傷を負った。また、ロヒンギャ2人を拘束している。

拘束された2人のロヒンギャは、16日にヤンゴン沖で発見された木造船の所有者で、ロヒンギャを秘密裏に出国させようとした疑いが持たれていた。

ミャンマー警察によると、18日の朝、約20人の警察官がラカイン州の州都シットウェ(Sittwe)の東方約15kmにある難民キャンプに入り、容疑者2人を拘束しようとしたが、周囲にいたロヒンギャが容疑者を取り囲み、警察に石を投げつけて攻撃したという。


Than Htay警察署長は、
「剣と棒を使用して容疑者の拘束を試みたとき、警察は警告のために発砲した。民衆は散り散りになるどころか、増える一方だった。警察官は自衛のために発砲し、数人が負傷している」(The Irrawaddyより)
と状況を説明している。

これまでの経緯
今回の発砲事件のきっかけとなった木造船には106人のロヒンギャが乗っており、シットウェの難民キャンプからマレーシアへ向け出発。しかし、燃料切れのためヤンゴン沖合で漂流していた。

当初、警察は人身売買を念頭に捜査を進めていたが、木造船に乗っているのがロヒンギャだと判明。船に乗っていたロヒンギャの証言で、代理人に声をかけられ、マレーシア行きを進められたことがわかっている。

今回拘束されたロヒンギャ2人は、この木造船の所有者だという。

11月から3月までは海が穏やかなため、この時期には毎年、密輸業者によって組織された木造船で難民がタイやマレーシアへの出国を試みるが、船は人々であふれかえり、多くの人が命を犠牲にする危険な旅である。

(画像はThe Irrawaddyより)


外部リンク

Shots Fired by Police Injure Four at Sittwe Rohingya Camp
https://www.irrawaddy.com/

Myanmar police shoot, injure four in raid on Rohingya camp: witness
https://www.reuters.com/

Myanmar police open fire in camp for internally displaced Rohingya
https://www.dailysabah.com/

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