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2013-11-07 09:00

その他

国境近くの難民キャンプ病院、シンシア医師がシドニー平和賞を受賞

難民キャンプ
民主化が届かない地域で年間15万人の難民をケア
タイとの国境近くにあるミャンマー難民キャンプ病院の医師が、シドニー平和賞を受賞した。

(画像:メータオ・クリニックウェブサイトより)

受賞したのはシンシア・ムアング医師。タイ西部のメーソットにあるメータオ・クリニックの院長である。1988年からカレン州の村で医療活動に参加し、1989年同クリニックを設立した。2005年にはノーベル平和賞にノミネートされている。

現在、クリニックには600人のスタッフが働いており、年間15万人の難民のケアを行っている。

ムアング医師は、

政治改革以降も多くの難民がその変化を享受できずにいる。停戦が伝えられてもここではまだ、医療を受けられずに苦しんでいる人々がいる。

数年後には彼らがミャンマーに帰り、コミュニティで仕事をしながら生活できるよう、医療システムを整えることを望んでいる。(オーストラリア・ネットワーク・ニュースより)


と現状を語っている。

国際援助削減で医療サービスに危機感も
メータオ・クリニックは、海外の支援団体からの寄付金によって活動しており、政府からの資金は受けていない。

しかし、患者数と運営費の増加によって資金難が続き、十分な医療サービスとスタッフの確保が難しい状態が続いている。さらに、支援国のひとつであるオーストラリアでは、新しい政府の政策によってメータオ・クリニックへの援助を大幅に削減する計画が発表された。

ムアング医師は、難民の生活を整えるには医療施設だけではなく、教育機関や孤児院も必要だと訴える。メータオ・クリニックでは、支援協力を各方面に強く求めている。日本では、NGOメータオ・クリニック支援の会が寄付を募っている。


外部リンク

MAE TAO Clinic
http://maetaoclinic.org/

NGOメータオ・クリニック支援の会
http://japanmaetao.org/
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