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2013-06-17 09:00
その他
アーティストにも自由化の波 急成長するミャンマーアートシーン

検閲の緩和 自由な主題での制作を実現
民主化が進む中、大きな変化を遂げているのは経済界だけではない。表現活動を続けるアーティストたちにとっても非常に稀な、大きなチャレンジをするべき時がやってきている。フランスのメディア RFI がミャンマーアートシーンについて伝えた。2008年、ヤンゴンのダウンタウンにオープンした Pansodan Gallery には、ミャンマーで活動の場を求める現代アーティストの作品が並んでいる。
画家たちのモチーフは、水田や水牛、平穏な田園風景から都市のカオスまで、さまざまだ。パリやニューヨークのギャラリーにあるような洗練された作風ではないが、荒削りで鋭い筆跡の作品からは作家たちの大きなエネルギーが溢れ出ているようだ。
中にはアウン・サン・スー・チー氏を主題とした絵もある。これは政府による検閲制度が消滅に向かっていることを証明している。
ライブパフォーマンスにはまだまだ厳しい目
Pansodan Gallery のオーナーはこれまでのアートシーンを振り返る。50年間、アーティストたちは強い検閲制度に縛られていた。展覧会をするには検閲委員会を通さなければならず、展示できるもの、できないものは彼らが決定した。ブラックリストにのったアーティストの作品は、どこにも展示することができなかった。(RFIより)
テイン・セイン政権がスタートした2年前から検閲は徐々に緩くなっているが、それでもまだ、主題選びには慎重にならなければいけないということだ。
Pansodan Gallery から数ブロック離れた New Zero Gallery では、平面・立体作品の他にパフォーマンスアートも行っている。
ワークショップやインスタレーション、ダンス、音楽など、人々を集め、プロセスを共有するライブパフォーマンスにおいては、まだまだ検閲の目は厳しく注がれている。彼らは検閲の管轄外である外国の大使館敷地内でパフォーマンスを実行することもあるという。
しかし、チェックに訪れる検閲官の態度には変化が見られている。彼らは作品に理解を示さないものの、アーティストと共にお茶を飲み、雑談をする。
民主化は人々に自由な行動、考え方、そして表現を可能にする。健全な社会には多くのコミュニティーとアートが生まれるはずだ。私たちはそのスペースとなるミュージアムを必要としている。(RFIより)
New Zero Gallery のオーナーはそう語っている。
外部リンク
Pansodan Gallery
http://www.pansodan.com/
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