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2020-10-14 10:00

社会

【ミャンマー】ラカイン州の紛争で村焼きと無差別攻撃がエスカレート

アムネスティ
新たな証拠を収集
国連との協議資格を有する国際人権団体のアムネスティ・インターナショナル(Amnesty International、以下「アムネスティ」)は10月12日、ミャンマー国軍とアラカン軍(AA)の間で進行中の武力紛争が深刻化する中、ラカイン州の民間人が無差別攻撃を受けている新たな証拠を集めたことを明らかにした。

アムネスティによると、新たな証拠は直接の証言、ラカイン州内から入手した写真とビデオ、衛星画像の分析、メディアの報道、市民社会の情報源に基づいているという。

アムネスティのMing Yu Hah氏は、
「アラカン軍とミャンマー国軍の衝突が弱まる兆候はなく、民間人は引き続きその矢面に立たされている」(プレスリリースより)
と懸念を示した上で、国連安全保障理事会に同国の状況を国際刑事裁判所に緊急に照会するべきとの見解を示した。

地雷による民間人の被害が多発
アムネスティはまた、民間地域で最近発見された対人地雷を分析し、それが国軍によって頻繁に使用される地雷と識別。通常の対人地雷よりも大きく、深刻な被害をもたらすという。

国軍もAAも対人地雷を使用しているが、ラカイン州やチン州ではここ数ヶ月、これらの地雷により民間人が死亡・負傷する事故が多発している。

村の両側から攻撃
アムネスティによると、収集した衛星分析と新たな目撃証言は、国軍兵士が9月初旬にラカイン州中央部の村を焼き払ったことを示しているという。

目撃者は国軍が村の両側から攻撃してきたと訴え、「2つの部隊がセットとなり、1つは道路から、もう1つは山から来た。遠隔地からの撮影されたものには、道端から車で入って来た者もいた」(プレスリリースより)と状況を説明した。

なお、国軍の報道官は攻撃について、村の近くでAAが遠隔操作により即席爆発装置(IED)でパトカーを攻撃したからだとメディアに伝えている。

(画像はプレスリリースより)
(C)2020 planet


外部リンク

アムネスティ・インターナショナル
https://www.amnesty.org

アムネスティ・インターナショナルのプレスリリース
https://www.amnesty.org/en/news/

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