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2019-11-22 08:00

政治

ロヒンギャ迫害でスーチー氏率いる弁護団が国際司法裁判所へ

国際司法裁判所
提訴に異議を唱えるために弁護団を結成
11月11日にイスラム系少数民族ロヒンギャへの迫害に関する問題で国際司法裁判所(International Court of Justice:ICJ)に提訴されたミャンマー政府は20日、同国の事実上のリーダーであるアウンサンスーチー国家顧問が国益を守るために弁護団を率いることを明らかにした。

ICJへの提訴は、57ヵ国のイスラム協力機構(Organisation of Islamic Cooperation)に代わってガンビア共和国が行っている。

ミャンマーではFacebookを使用して政府が情報を提供することが多いが、今回もスーチー国家顧問事務所のFacebookで、
「ミャンマーはガンビアからの提訴に異議を唱えるために、著名な国際弁護士を雇った」(REUTERSより)
と述べた上で、
「国家顧問は外務大臣としての立場で、オランダのハーグにチームを率いて、ICJでミャンマーの国益を守る」(REUTERSより)
とつけ加えている。

世界は傍観してはならない
ミャンマーでは2017年8月に西部ラカイン州で反政府勢力により警察署などが襲撃された後、国軍によるロヒンギャへの迫害が加速。集団強姦や殺害、村や家の焼き払いなどが行われ、70万人以上のロヒンギャが、国境を越えてバングラデシュへ逃避している。

一方、ミャンマー政府は一貫して迫害の事実を否定しており、国際社会から非難を受けていた。

ガンビアの法務大臣兼司法長官であるAbubacarr Marie Tambadou氏は、
「ミャンマーおよび国際社会に、世界は傍観してはならないことを明確に伝えたい」(AP通信より)
と語っている。

ミャンマーの人権侵害を調査する国連の事実調査団も9月の報告で、“ジェノサイド”の再発のリスクがあることに言及しており、国際法の下、責任を負うべきとの見解を明らかにした。

なお、ICJは18日、12月10日から12日にかけて、聴聞会を開く予定である。

(画像はREUTERSより)


外部リンク

Suu Kyi to contest Rohingya genocide case at world court
https://www.reuters.com/

Myanmar: Suu Kyi to lead team to fight genocide accusation
https://apnews.com/

Aung San Suu Kyi to Lead Myanmar Defence in ICJ's Rohingya Genocide Case
https://www.news18.com/

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