2018-02-02 11:00
社会
仏教徒による暴動で降格されたラカイン州元総務部長の遺体発見

複数の刺し傷
1月中旬にミャンマー・ラカイン州ムラウク・ユー(Mrauk U)郡区で起きた仏教徒による暴動で降格された同州総務部門のトップBo Bo Min Theik氏の刺殺遺体が、1月30日に高速道路で墜落した車とともに発見された。ミャンマー国営メディアであるグローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマー(THE GLOBAL NEW LIGHT OF MYANMAR)によると、Bo Bo Min Theik氏の胸に2カ所、背中に12カ所、顔に1カ所の刺し傷があったという。
地元警察は30日の夕方、Thayet Cho村近くのヤンゴン-シットウェー道路で車が墜落したとの情報を受け、現場で刺殺された遺体を発見。かばんの中の書類を調べ、身元が判明したという。
目撃者によると、車にはBo Bo Min Theik氏を含め4人の男性がおり、他の3人は近くの山に向かって逃げたという。また事故直後、2人の男性がバイクであらわれ、車に火をつけたという。
これまでの経緯
1月中旬、ラカイン州ムラウク・ユー郡区では、200年以上前に崩壊した古代アラカン王国を追悼する式典のため数千人の仏教徒が集結。しかし、地元政府により式典がキャンセルされたため、仏教徒集団から怒りが沸き起こり、地元政府の建物を取り囲む暴動が勃発した。
この暴動で少なくとも7人が死亡し、12名が負傷している。
今回刺殺遺体となって発見されたBo Bo Min Theik氏は暴動が起きた当時、ラカイン州総務部門のトップだったが、19日に同部門の副部長に降格されたという。
同氏は25日、同暴動で7人が射殺された事件の捜査の一環としてムラウク・ユー郡区に到着。取り調べの後、30日の午後2時にシットウェーに戻っている。
警察は積極的に捜査を続けているというが、詳細は明らかにされておらず、暴動と刺殺事件の関連も判明していない。
(画像はTHE GLOBAL NEW LIGHT OF MYANMARより)
外部リンク
Myanmar official in charge of troubled town stabbed to death
https://www.reuters.com/
Body of Mrauk U administrator found in Rakhine
https://frontiermyanmar.net/
Former MraukU administrator stabbed to death
http://www.globalnewlightofmyanmar.com/
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