• TOP
  • >
  • 経済
  • >
  • 銀行業務向上を目指す、課題別研修「銀行業務改善」コース
2014-07-26 23:00

経済

銀行業務向上を目指す、課題別研修「銀行業務改善」コース

JICA
対象国はミャンマーのみ
JICAは株式会社三菱東京UFJ銀行と三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社に研修業務を委託し、研修対象国をミャンマー1ヶ国にしぼり、課題別研修「銀行業務改善」コースを実施した。

研修にはミャンマー中央銀行、ミャンマー経済銀行(MEB)、ミャンマー投資商業銀行(MICB)、ミャンマー海外貿易銀行(MFTB)、ミャンマー農業開発銀行(MADB)からの計6名が参加した。

(画像はJICA HPより)

ミャンマーの現状
ミャンマーではATMの設置が始まったのだが、まだ多くの市民は現金を引き出すのに何時間も銀行窓口に並んでいる。また、送金は電子取り引きではなく、紙媒体中心の処理が行われているようである。この処理方法では時間がかかる上に、ミスが生じるリスクも高いと言える。

そこで、日本はミャンマーの中央銀行のICT(情報通信技術)システムを構築し、銀行間取り引きの技術専門家を派遣するとともに人材育成の研修を実施している。

研修内容
講義「銀行業務の変遷」では、日本の銀行が歩んできた苦難、日本金融界が経験した成功事例、失敗事例が紹介された。その他、決済業務、国際金融業務、リスク管理、コンプライアンス、与信業務、銀行の人材育成などの各種講義が行われた。

そして、三菱東京UFJ銀行の支店を訪れ、ATM機について学んだ。日本人にとっては珍しくない機械だが、ミャンマー人にとっては珍しい機械だったようで多くの質問があがった。

研修は10日間弱という短い期間であったが、中身が詰まった研修となり、研修員は集中的に取り組んでいた。日本での研修は終わり、これからは現地ミャンマーで支援を続けていく。


外部リンク

JICA THAT's 研修
http://www.jica.go.jp/tokyo/enterprise/report
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • twitter
  • facebook