2021-05-22 08:00
社会
軍事クーデター後のミャンマーの死者、800人超え:ビルマ政治囚支援協会

拘留者は4,000人超え
ミャンマーの人権監視団体であるビルマ政治囚支援協会(Assistance Association for Political Prisoners advocacy group:AAPP)によると、同国国軍によるクーデター勃発以来、5月17日時点で死者が800人を超え、19日にはさらに5人が加えられたという。19日時点で国軍に拘留されているのは4,174人で、そのうちの94人は刑を宣言されている。また、1,742人に逮捕状が出され、そのうちの20人が死刑を宣告、14人が重労働を伴う懲役3年の刑が宣告されたという。
なお、これはAAPPにより検証された数であり、実際の死亡者や拘留者ははるかに多いといわれている。
詐欺、賄賂、恐喝で民間人を欺く国軍
AAPPは国軍を「テロリスト」と表現し、テロリストによる民間人の無差別な銃撃が毎日続いていることを報告。また負傷者の家族は多くの場合、逮捕や負傷について連絡を受けることはなく、死亡時のみ連絡があることを明らかにした。国軍は詐欺、賄賂、恐喝で民間人を欺き、抑圧。拘留された子どもたちの親は、子どもを釈放するために国軍に500万チャット(3,037米ドル)以上を支払わされたが、支払った後、これらの子どもたちは釈放されていないという。
また、アーティストや他の裕福な民間人が逮捕令状のリストから名前を削除するために2,000万チャットを支払うように要求されたという報告もある。
軍事政権下では子どもたちもひどく抑圧され、5月18日にはバゴー地方で14歳の子ども2人と18歳の青年が殴打されたうえ、拘留された。
AAPPによると、19日時点で73人の子どもが拘留され、53人の子どもが殺害されたという。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
ビルマ政治囚支援協会
https://aappb.org/
ビルマ政治囚支援協会のブリーフィング17日
https://aappb.org/
ビルマ政治囚支援協会のブリーフィング19日
https://aappb.org/
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