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2021-05-21 11:30

社会

米国ナショナルプレスクラブ、ミャンマーでのジャーナリストへの弾圧に抗議

ナショナルプレスクラブ
40人以上のジャーナリストが収監
5月12日、ナショナルプレスクラブとナショナルプレスクラブ・ジャーナリズム協会は、ミャンマーの軍事政権に対し、収監されている多数のジャーナリストを解放し、国内における報道の自由に対する制限を解除するよう求めた。

独立系観測筋によると、2月の軍事クーデターで政権が倒れて以来抗議活動が激化しているミャンマーでは、現在少なくとも40人のジャーナリストが拘束されている。

軍事政権は、衛星テレビの禁止から、インターネットの機能停止、検閲、法的脅迫にわたるまで、マスコミ報道に様々な制限を課している。

ナショナルプレスクラブのLisa Nicole Matthews会長、およびナショナルプレスクラブ・ジャーナリズム協会のAngela Greiling Keane会長は、次のように述べた。

「ミャンマーの軍当局は、ミャンマーで発生している抗議活動に関する国内外の報道を制圧することに注力するのを止めるべきだ。国際社会は、報道の自由に対する大規模な弾圧など、ミャンマーで行われている人権侵害に慣れてはならない。」

タイへ入国したミャンマー人ジャーナリストの解放を
また、ナショナルプレスクラブは、タイ政府に対し、最近タイとの国境を越えて逮捕されたミャンマーのジャーナリストや活動家を送還しないように求めた。独立系の放送局Democratic Voice of Burmaの記者3名がタイ警察に拘束され、タイへの不法入国の罪で起訴された。

2月のクーデター以来、多くのミャンマー人ジャーナリストが、逮捕や拷問、死の可能性を避けるためにミャンマーを脱出している。ミャンマーの市民ジャーナリストや活動家が登校した写真や動画を頼りにして、タイをはじめとする近隣諸国からリモートで取材を試みている場合もある。

Matthews会長とGreiling Keane会長は、次のように語った。

「タイ政府は、拘束されているDemocratic Voice of Burmaのリポーターを直ちに解放し、安全確保することによって、報道の自由に対する支持を世界へアピールすることができる。こういうジャーナリストが、軍が独立したジャーナリズムに暴力的で不寛容であるという長い歴史を持っているミャンマーへ送還された場合、逮捕や身体的虐待、それ以上の事態に直面する可能性が高い。」

5月2日にミャンマーの欧米在外公館が発表した情報によると、2月のクーデター以来、80人以上のジャーナリストが軍部に逮捕され、その半数以上が依然として拘束されている。また、人権団体によると、クーデターに反対するデモに参加した800人近くが治安部隊によって殺害されている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

National Press Club Press Releases
https://www.prnewswire.com/

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