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2026-01-12 21:30

政治

ミャンマー・ロヒンギャ「ジェノサイド」公聴が国際司法裁判所で始まる

ICJ
ICJで「本質的審理」が始まる意義
ミャンマーに対するロヒンギャへの「ジェノサイド」責任追及訴訟の公聴が、オランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)で2026年1月12日から開始される。

これはガンビアが2019年に提出した訴えで、ミャンマー国軍のラカイン州における虐殺、強姦、放火などが「ジェノサイド及びジェノサイド防止・処罰条約」に違反すると主張するものだ。

訴訟は個人に対する刑事裁判ではなく、国家としての責任を法的に判断する手続きである。

米国に基盤を持つ国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチと複数の人権団体は、これをロヒンギャが長年求めてきた正義の実現に向けた重大な段階と位置づけている。

継続する人道危機と責任追及の必要性
2017年、ミャンマー治安部隊は北ラカイン州で大規模な残虐行為を展開し、70万人以上のロヒンギャが隣国バングラデシュに逃れた。

同ICJは2020年1月に仮の措置を採択し、ミャンマーに対しジェノサイド行為の阻止や証拠保全などを義務付けたが、同国での深刻な人権侵害は止まっていない。軍事クーデター後の武力衝突は国内の複数地域を巻き込み、ロヒンギャへの迫害や暴力が続いているとの指摘もある。

審理では、ジェノサイドの成立要件である「集団破壊の意図」が主要な争点となる見通しだ。加えて、介入国はジェノサイドの範囲や性別に基づく暴力の位置づけについて意見を提出しており、本件は国際法における国家責任と人権保護の在り方を根本から問う審理となる。

(画像はプレスリリースより)
(C)2017 AP Photo/Bernat Armangue


外部リンク

ヒューマン・ライツ・ウォッチ
https://www.hrw.org/

ヒューマン・ライツ・ウォッチのプレスリリース
https://www.hrw.org/news/

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