2026-01-11 19:00
政治
ミャンマー選挙は「正統性なき軍政強化の見せかけ」

国連専門家が国際社会に拒否を呼びかけ
ミャンマーで2025年末から続く総選挙について、国連の独立人権専門家が国際社会に対し「見せかけの選挙」として拒否するよう強く訴えた。これは同国軍事政権が統治強化を狙って実施している選挙の実態が、広範な強制、排除、暴力の下にあるとしての警告である。国連人権専門家トム・アンドリュース氏は、選挙の第一回投票が自由でも公正でも正当でもないことを明言。軍事政権が有利となるよう設計されたこの選挙は、実質的な競争や政治的選択肢が欠如し、不正な方法で国民を投票に駆り立てていると指摘している。
実際、主要な野党である国民民主連盟は既に解散させられ、そのリーダーであるアウンサンスーチー氏は拘束状態にある。
強制と恐怖の下で行われた投票
専門家は、地方住民、学生、公務員、囚人などが人道支援、教育、移民書類などの提供を受けられなくなる恐れから投票に参加せざるを得ない状況に置かれていると説明。また、若者に対しては強制徴兵を仄めかす脅しが用いられており、真の政治参加とは程遠い実態であると批判した。こうした圧力は国民の自由な意思決定を著しく損なっているという。
軍事政権側は選挙を民主的回復の一歩と主張しているが、実際には軍部の影響力を維持するための装置にすぎないとの見方が強い。
国連の専門家は、各国政府に対し、この選挙を正統なものとして認めないこと、また軍事政権に対して残る投票の中止を含む強い圧力をかけるよう求めた。さらに、国際社会はミャンマーの未来は軍ではなく国民のものであるという明確なメッセージを発する必要があると強調している。
選挙は複数の段階に分けて実施される予定で、今後の国際的な評価がミャンマーの民主化と地域の安定に大きな影響を与えることになるだろう。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
Myanmar vote a ‘facade’ to entrench military rule, independent rights expert says
https://news.un.org/en/
UN expert: First round of voting in Myanmar exposes junta-orchestrated election as illegitimate
https://www.ohchr.org/
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