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2025-08-24 15:30

社会

ロヒンギャへの残虐行為から8年、責任追及が必要:58団体が要求

ロヒンギャ
未だ誰も犯罪責任を問われていない
アムネスティ・インターナショナルやヒューマン・ライツ・ウォッチなどの国際人権団体をはじめとする58の団体は、ミャンマー軍と当局が同国ラカイン州でロヒンギャの人々に対して広範囲にわたる残虐行為を開始してから8年目にあたる8月25日をまえに、国連安全保障理事会に対してミャンマーの状況を直ちに国際刑事裁判所(ICC)に付託し、あらゆるコミュニティに対する犯罪の包括的な責任追及を確保するよう強く求めた。

2017年8月以降、ミャンマー治安部隊はラカイン州北部全域で数百のロヒンギャの村を破壊し、ロヒンギャの女性、男性、子供を殺害。その結果、少なくとも70万人がバングラデシュへの避難を余儀なくされた。

ミャンマーに関する独立国際事実調査団(IIFM)は、ジェノサイドと人道に対する罪の証拠を記録しているが、これらの残虐行為に対する犯罪の責任を問われた者は誰もいない。

改善されないロヒンギャ族の状況
2021年、軍はクーデターを起こし、民主的に選出された文民主導の政府を転覆させた。それ以来、軍事政権は人道に対する罪と戦争犯罪を行っており、民間人や、学校、病院、避難キャンプ、礼拝所などの民間インフラに対する標的空爆も行っている。

ラカイン州に留まるロヒンギャ族は、依然として深刻な危険と迫害に直面。軍事政権による移動制限と援助の遮断により、食糧不足と健康への懸念が高まっている。

さらに、軍事政権、ロヒンギャ族武装勢力、アラカン軍が、ロヒンギャ族を違法に徴兵しているという。

58の団体は、不処罰の終焉、ロヒンギャ族が安全かつ尊厳を持って暮らす権利、ロヒンギャ族をミャンマー国民として全面的に認めること、そして彼らの声を国の将来形成に反映させることを、団結して求めている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

アムネスティ・インターナショナルのプレスリリース
https://www.amnesty.org/

アムネスティ・インターナショナル
https://www.amnesty.org/en/

ヒューマン・ライツ・ウォッチ
https://www.hrw.org/

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