2024-11-21 09:00
社会
中国政府、ミャンマー反政府勢力リーダーの拘束を否定
「治療」のため雲南省へ
中国政府は11月19日、ミャンマー反政府勢力であるミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)のリーダー・彭徳仁(ほうとくじん)氏が隣接する中国雲南省で拘束されているとの報道を否定した。中国外務省の報道官は、
「MNDAAのリーダーである彭徳仁氏は先月治療のため雲南省に渡り、現在も治療を受けている」(Radio Free Asiaより)
と定例記者会見で述べている。しかし、同報道官は彭徳仁氏の容態や正確な所在について詳細を明らかにしなかった。
なお、MNDAAは、アラカン軍(AA)、タアン民族解放軍(TNLA)という3つの民族反政府勢力からなる「三兄弟同盟」の1つで、昨年ミャンマー北部シャン州で軍事政権に対して大規模な攻撃を開始している。
地元メディアが拘束と報道
報道によると、ヤンゴンに拠点を置く通信社『ミャンマー・ナウ』は18日、彭徳仁氏が先月末、中国高官との会談のために雲南省に召喚されて以来、同地で拘束されていると報じたという。同報道はミャンマーと雲南省双方の情報源を引用している。また、MNDAAに近い情報筋も18日、
「彭徳仁氏が中国のアジア担当特使であるDeng Xijun氏と会談した後、ミャンマーへの帰国を阻止されている」(Radio Free Asiaより)
と述べたという。このように当初は彭徳仁氏が中国で拘束されているとの報道が出たため、中国政府は否定するに至った。
なお、中国政府は軍事政権と北部の民族グループの両方と緊密な関係を維持しており、停戦の仲介もしている。
(画像はRadio Free Asiaより)
外部リンク
Beijing says Myanmar rebel leader in China for 'medical care'
https://www.channelnewsasia.com/
China says Myanmar rebel chief in Yunnan for medical care, contrary to detention reports
https://finance.yahoo.com/
Chinese Foreign Ministry says rebel army’s leader is not under house arrest
https://www.rfa.org/
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