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2024-11-16 10:30

社会

人権団体、ミャンマー国民の拷問と殺害の責任をタイ兵士に問う

フォーティファイ・ライツ
新たな報告書が隠ぺいの可能性を明らかに
東南アジアを拠点とする人権団体のフォーティファイ・ライツ(Fortify Rights)が11月14日に発表した報告書で、タイ軍兵士がミャンマー国籍のアウン・コー・コー(37歳)氏をタイ・ミャンマー国境付近で拘束し、拷問のうえ殺害し、その後当局が別のミャンマー国籍の人物を過失致死で有罪としたことを示す証拠があることを明らかにした。

フォーティファイ・ライツは、
「タイ政府がアウン・コー・コー氏の拷問と殺害へのタイ軍兵士の関与について徹底的かつ迅速かつ公平な調査を実施し、すべての加害者が確実に裁かれるべきだ」(プレスリリースより)
と述べている。

フォーティファイ・ライツによると、タイ当局はアウン・コー・コー氏殺害への軍の関与について、現時点では説明責任が欠如しているという。

しかし、フォーティファイ・ライツは同報告書が同事件で正義を確実にするのに役立つことを目的としているため、タイ当局は方針を転換し、不処罰を確固たるものになることを防ぐことができることに言及している。

新たな報告書とは
フォーティファイ・ライツの報告書『タイ・ミャンマー国境での死:タイにおけるミャンマー国籍のアウン・コー・コーの拘留、拷問、殺害(Death at the Thai-Myanmar Border: The Detention, Torture, and Killing of Myanmar National Aung Ko Ko in Thailand)』は、2024年1月12日にタイ・ミャンマー国境付近のターク県メーソット郡でタイ軍兵士4人がアウン・コー・コー氏を拘留し、その後3人の兵士が同氏を拷問し、その後負傷により死亡した経緯を詳細に説明している。

また、同氏の死に関するタイ警察の捜査と、アウン・コー・コー氏の拷問を目撃したミャンマー国籍のシラチュック氏の裁判と有罪判決の問題点を浮き彫りにしているという。

なお、報告書には目撃証言や被害者の遺体の写真などが含まれる。

(画像はプレスリリースより)
(C)Private, 2024


外部リンク

フォーティファイ・ライツ
https://www.fortifyrights.org/

フォーティファイ・ライツのプレスリリース
https://www.fortifyrights.org/

フォーティファイ・ライツの報告書
https://www.fortifyrights.org/

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