2024-09-28 15:00
政治
ミャンマー軍事政権、武装集団に戦闘停止と協議開始を要請
政治的問題を政治的に解決するよう提案
苦境に立たされたミャンマー軍事政権は9月26日、3年半に及ぶ紛争の後、政権に反対する武装集団に戦闘停止と和平に向けた協議開始を要請した。この予想外の要請は、軍が戦場で大きな後退に直面し、軍事政権による2021年のクーデターに対抗して出現した少数民族武装集団や民主化派「人民防衛軍(PDF)」に劣勢に立たされている中で行われたという。
軍事政権は声明で、
「国家と戦っている少数民族武装集団、テロリスト反乱集団、テロリストのPDF集団に対し、テロ戦闘を放棄し、政治的問題を政治的に解決するために我々と対話するよう呼びかける」(BARRON’Sより)
と述べている。しかし、クーデターで解任された議員を含む国民統一政府(NUG)は、この申し出を即座に却下した。
これまでの経緯
軍は2021年2月にアウンサンスーチー氏率いる文民政府を追放したことで大規模な抗議行動を引き起こし、反対勢力を残忍に弾圧。民間人は反撃するためにPDFを設立し、その多くが数十年にわたって軍と戦ってきた少数民族武装集団で、国は内戦に突入した。
地元の監視団体である政治犯支援協会によると、弾圧により5,700人以上の民間人が殺害され、2万人以上が逮捕されたという。
軍事政権は国が安定すれば再選挙を実施すると繰り返し約束しているが、これまでのところ再選挙に向けた真剣な準備を始めている兆候はない。
(画像はALJAZEERAより)
外部リンク
Myanmar military urges anti-coup forces to give up struggle and join talks
https://www.aljazeera.com/
Myanmar Junta Invites Armed Groups To Stop Fighting, Start Talks
https://www.barrons.com/
Myanmar junta sends unexpected peace offer to armed groups after big battlefield upsets
https://www.firstpost.com/
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