2024-10-03 09:30
社会
ミャンマー軍事政権、選挙前の国勢調査を開始
壊滅的な洪水や内戦が続く中の調査
ミャンマー軍事政権は10月1日、民族勢力やその他の抵抗勢力との内戦が激化する中、来年予定している総選挙の有権者登録の基礎となる国勢調査を開始した。当局は、壊滅的な洪水が数週間続いた後、国内に緊急事態が広がっているにもかかわらず、予定されていた調査を延期しないことを選択したことになる。
国営メディアによると、移民・人口大臣のミン・チャイン氏は、同省が全国11万の調査地域をカバーするために4万2,000人の「ボランティア」調査員と監督者を派遣したという。
軍事政権は2022年1月と2023年1月の2回にわたり国勢調査に失敗している。
反軍事政権は国勢調査に反対
クーデター以降のミャンマーにおける国家最高指導機関の国家行政評議会は、国が国民について必要とする情報を収集するために国勢調査は必要であり、人々の個人情報の悪用を防ぐための保護措置が講じられていると主張。しかし、国勢調査の開始により、政権に反対する一部の人々は自分たちの安全を恐れているという。
反軍事政権のチン族武装グループ6つで構成されるチン兄弟同盟は声明を発表し、自分たちの支配下にある地域で軍事政権の国勢調査を禁止し、軍事政権の協力者に対して必要な措置を取ることを誓った。
チン兄弟の声明によると、軍事政権が収集した人口データは、兵士の募集や独裁政権の長期化に利用される可能性があるという。
(画像はFrontier MYANMARより)
外部リンク
Myanmar junta launches pre-election census one day earlier than announced
https://myanmar-now.org/
Myanmar’s census is a blunt counterinsurgency tool
https://www.frontiermyanmar.net/
Myanmar starts census for 2025 election as civil war rages on
https://asia.nikkei.com/
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