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2022-05-22 23:00

経済

EU、ミャンマーとバングラデシュに2,200万ユーロの人道支援

EU
持続的な国際連帯が不可欠
欧州連合(European Union:EU)の政策執行機関である欧州委員会(European Commission:EC)は5月20日、バングラデシュ、数十万人のロヒンギャ難民、ホストコミュニティ、およびミャンマーの紛争の影響を受けた人々への人道支援のために、2,200万ユーロ(約30億円)を新たに拠出することを発表した。

この資金は、保護サービス、食糧援助、栄養、健康、避難所などの差し迫ったニーズに対応していく。

ECのヤネス・レナルチッチ危機管理担当委員は、
「ロヒンギャ危機は前例のない規模に達し、永続的な人道的ニーズに取り組むためには、持続的な国際連帯が不可欠だ」(プレスリリースより)
と述べた上で、
「EUの新しい援助パッケージは、バングラデシュの最も脆弱な難民とその受け入れコミュニティ、およびミャンマーの紛争の影響を受けた人々に対する我々の取り組みをはっきりと示している」(プレスリリースより)
とつけ加えた。

なお今回の資金援助により、今年のバングラデシュでのEU人道援助と災害対策支援は4,100万ユーロ(約55億円)を超え、軍事政権の権力掌握でニーズが高まるミャンマーへの支援は2,700万ユーロ(約36億円)を超えるという。

支援の背景
バングラデシュでは91万9,000人を超えるロヒンギャ難民が不安定な状況にあり、その大多数は混雑したバングラデシュのコックス・バザール難民キャンプに住んでおり、約2万7,000人がベンガル湾に浮かぶバサンチャー(Bhasan Char)島に移住した。

ミャンマーでは2021年の軍事クーデター以降、人道支援を必要とする人々の数が100万人から1,440万人に急増。現在、約93万7,000人の国内避難民がいると報告されているが、人道的アクセスはますます制限されている。

EUはバングラデシュ(2002年以降)とミャンマー(1994年以降)の人々を積極的に支援。災害への備えと緊急対応活動に重点を置き、ロヒンギャ難民に救命支援を提供するとともに、自然災害の影響を受けた人々に緊急支援を提供している。

(画像はプレスリリースより)
(C)European Union, 2019 (photographer: Peter Biro)


外部リンク

EU
https://european-union.europa.eu/

EC
https://ec.europa.eu/

ECのプレスリリース
https://ec.europa.eu/news/

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