2019-10-04 19:15
社会
9万7750人のロヒンギャ難民がミャンマーからマレーシアへ
ラカイン州における差別 生き延びるだけで精一杯な生活
ミャンマー・ラカイン州での差別から逃れ、マレーシアに逃れているロヒンギャ男性の苦悩を、国境なき医師団が9月26日に紹介した。ショル・ムルクさん(50歳)は、2016年にマレーシアに向かって旅を始め、人身売買業者に金を支払いタイに連れて行ってもらったが、現地では山奥にあるキャンプで、親戚から人身売買業者にお金が届くまで殴られた。
そこからも逃れ、ジャングルをあるき続けてマレーシアにたどり着き、別のロヒンギャの家族に受け入れてもらった。ショル・ムルクさんは、マレーシアに着いた今でも、寝られる場所で寝ており、生き延びるだけで精一杯だとしている。
9万7750人にも上るロヒンギャがマレーシアに
ロヒンギャは、ミャンマー・ラカイン州での差別から逃れ、1990年代からマレーシアに逃れてきている。その数は、マレーシア最大の難民集団と呼ばれるほどになっており、ロヒンギャだけでも9万7750人に上る。マレーシアは、国連の「1951年難民の地位に関する条約」を批准しておらず、ロヒンギャを含む多くの難民が、実質的に非合法の存在だ。そのため、難民や移民であることが当局に知られると、ふるさとに強制送還されてしまう可能性もあり、隠れて生活する人が多くなっている。
(画像はプレスリリースより)
(C)Arnaud Finistre
外部リンク
国境なき医師団 プレスリリース
https://www.msf.or.jp/
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