2019-09-11 05:00
社会
アムネスティが現地を調査 ロヒンギャ難民の子どもが 「失われた世代」になると指摘

災害などの危険に晒され、過酷な生活を送る多くの子ども
アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International、以下「アムネスティ」)が、現地調査を行い、ロヒンギャ難民の子どもが 「失われた世代」になるおそれがあると、その結果を9月4日に報告した。アムネスティは2月11日から24日にかけて、コックスバザールに調査員を派遣し、難民97人を対象に聞き取り調査を実施。その結果、モンスーンなどによる災害などの危険に晒され、過酷な生活を送る多くの子どもがおり、絶望と不安の日々を送ることで、「失われた世代」になるおそれがあることが分かった。
通学許可の取り消し 「未来に絶望している」という声も
今年1月には、コックスバザール近くにある中学校への通学許可が、取り消される通達もでており、アムネスティによれば、「未来に絶望している」と口にする子どももいたとしている。バングラデシュ政府は難民の帰還への取り組みや、無人島への移送の検討などに注力しており、短期的で緊急人道措置のような支援に留まっており、難民キャンプの過酷な生活環境の改善が進んでいない。
アムネスティはこういった背景から、経済的・技術的な支援を大幅に拡大し、継続的な支援をするべきだと考え、主要各国に対しバングラデシュとともに応分の負担を求めている。
(画像はアムネスティ ホームページより)
外部リンク
アムネスティ プレスリリース
https://www.amnesty.or.jp/news/2019/0904_8295.html
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