2020-06-29 03:00
経済
IMF理事会、新型コロナでミャンマーへの金融支援を承認

人々に与える影響の緩和が目的
国際通貨基金(International Monetary Fund:IMF)の理事会は6月26日、新型コロナ(COVID-19)のパンデミックにより打撃を受けているミャンマーに対して、3億5650万米ドルの金融支援を承認したことを発表した。IMFによると、3億5650万米ドルの内訳は、ラピッド・クレジット・ファシリティ(Rapid Credit Facility: RCF)に基づいて約1億1880万米ドル、ラピッド・ファイナンシング・インストルメント(Rapid Financing Instrument: RFI)に基づいて約2億3770万米ドルだという。
RCFとは緊急を要する問題に直面している低所得国に限定的な条件の下で迅速に行う金融支援のことで、RFIとは切迫した問題に直面しているすべてのメンバーに一定の条件で迅速に行う金融支援のことである。
IMFはミャンマーがマクロ経済の安定を維持し、パンデミックが人々に与える影響を緩和することを目的として、金融支援を承認したという。
弱体化するミャンマー経済
COVID-19のパンデミックはミャンマー経済に深刻な影響を与え、混乱は農業セクターを含めて経済の5分の1に上り、半数以上の雇用者に影響を及ぼしているという。特に、衣料品業やガスは世界的に需要が落ち込み、観光と送金の流入が減少。また、海外直接投資も減っている。
さらに、COVID-19の国内蔓延を抑制するために必要な措置が取られたため経済活動に影響を及ぼし、国内需要は弱まっているという。
(画像はIMFより)
外部リンク
国際通貨基金
https://www.imf.org/
国際通貨基金のプレスリリース
https://www.imf.org/News/
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