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2018-03-15 12:00

社会

国連特別顧問、ロヒンギャのミャンマー帰還に警告

国連
難民キャンプで調査
国連(United Nations:UN)は3月13日、虐殺防止特別顧問のAdama Dieng氏の調査報告を受け、バングラデシュに逃避しているイスラム系少数民族「ロヒンギャ」のミャンマー帰還に関して警告した。

国連によると、Dieng氏は3月7日から13日にかけて、バングラデシュ・コックスバザール(Cox’s Bazar)にあるロヒンギャの難民キャンプを訪問し、2016年10月と2017年8月にミャンマー・ラカイン州北部で勃発した暴力により国境を越えたロヒンギャの状況を調査したという。

難民キャンプ訪問後、同氏はイスラム系少数民族「ロヒンギャ」は、殺害、拷問、強姦、生きたまま焼かれるなど、屈辱的な仕打ちを受けたと結論づけた。

報告書によると、同氏が受け取ったすべての情報が、ラカイン州北部のロヒンギャの存在を浄化するという加害者の意図が示されていたという。

未だ犯罪に巻き込まれる危険性あり
Dieng氏は、問題の根本的な原因を明らかにする必要性を強調した上で、
「ロヒンギャは生まれた日から存在を封印されている」(プレスリリースより)
と述べている。

さらに、
「人類が人生の中で与えられるべき“自由と安全”という基本的人権を享受する機会が与えられなければならない」(プレスリリースより)
とつけ加えた。

同氏によると、ロヒンギャの大半はミャンマーに戻りたいという意思がある一方、安全、尊厳、基本的権利へのアクセスが可能な場合に限ると述べたという。

同氏は、
「現状では、ミャンマーに戻ってもロヒンギャがさらに犯罪にさらされる危険があるだろう」(プレスリリース)
と警告。

また、国際社会には、ロヒンギャをさらなる残虐行為から守る責任があると注意を促した。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

国連
http://www.un.org/

国連のプレスリリース
https://news.un.org/

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