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2018-12-20 20:00

社会

Facebook、ミャンマー軍関連のアカウントを追加削除

Facebook
ミャンマー軍への隠れたリンクを発見
米国を本拠とする世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)であるFacebookは、ミャンマー軍関連のページ、アカウント、グループを削除したことを明らかにした。

報道によると、Facebookは12月18日のブログ記事で、425ページ、17のグループ、135のアカウントを追加削除し、無料の写真共有アプリケーションであるInstagramからも15のアカウントを削除したという。

Facebookは今年の8月と10月に、ミャンマー国軍最高司令官を含む軍関連のアカウントやページを削除しており、今回で3回目の削除となる。

今回削除されたのは、一見、軍に関連しない独立したニュースや娯楽、美容、ライフスタイルのページだが、ミャンマー軍への隠れたリンクが張られていたという。

Facebookは憎悪を煽るスピードを改善するため、ミャンマー語の査読者を2018年末までに100人に増強することを誓っており、この種の行動に関する継続的な調査で軍関連のページやアカウントを発見している。

プロパガンダのツールとして使われるFacebook
国連はかねてより、ミャンマーではSNSがイスラム系少数民族ロヒンギャに対する“恨みと紛争と対立”を助長させるツールになっていることを指摘していた。

国連事実調査団が「ロヒンギャに対する大量殺戮と強姦作戦を軍が実施した」ことを結論づけた8月、Facebookは「憎悪と誤報の拡散を防ぐため」だとして、軍関連のページやアカウントを削除している。

現在ミャンマーでは約2,000万人がFacebookを使用。政府からの情報もFacebookを通して提供されている。

しかし、何十年にもわたる孤立した軍事政権を経て自由を手に入れたミャンマーでは、少数派をターゲットとしたプロパガンダのツールとしてFacebookが使われているのが現状だ。

(画像はFrontier MYANMARより)


外部リンク

Facebook kicks military-linked pages off platform
https://frontiermyanmar.net/

Facebook takes down more Myanmar accounts over military links
https://www.reuters.com/

Facebook shuts more accounts and groups in Myanmar over covert pro-military messages
https://www.straitstimes.com/

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