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2018-12-11 21:00

社会

国際人権団体、ミャンマー当局にカチン族活動家の有罪判決無効を要請

ヒューマン・ライツ・ウォッチ
批判する人を罰するために名誉毀損を使用
米国に基盤を置く国際的な人権NGOのヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch:HRW)は12月8日、名誉毀損で有罪となったカチン族の活動家3人に対する判決を無効にするよう要請した。

HRWによると、活動家3人は7日、懲役6ヶ月と320米ドルの罰金が科せられたという。

HRWのアジア担当ディレクターであるフィル・ロバートソン(Phil Robertson)氏は、
「ミャンマー軍は、再び自分たちの行為を批判する人を罰するために、名誉毀損法を使用している」(プレスリリースより)
と批判。

さらに、戦闘に巻き込まれた民間人を単に助けようとした活動家を告発することで、重大な虐待を抑止しないことを示しているとの見解を明らかにした。

また、活動家の判決に抗議する弁護士らは、戦闘によって封じ込められた民間人の避難と民間人への空爆終結を求めたという。

言論の自由に対する不当な制限
事件の発端は、4月30日と5月1日にカチン州で行われたミャンマー軍とカチン独立軍との戦闘だ。

このとき、人道援助を受けていない数千人の避難民が勾留され、カチン州の州都ミッチーナー(Myitkyina)では、3,000人以上のカチン族が救助を求める平和的抗議を繰り広げたという。

HRWは、名誉毀損は懲役刑を科せられる犯罪ではなく、民事事項とみなされるのが世界中の認識だと主張。

公衆の懸念事項を提起する平和的集会に参加するための活動家に対する刑事名誉毀損は、言論の自由に対する不当な制限だとの見解を示した。

ロバートソン氏は、
「ミャンマー政府は国軍に対して、この訴訟は容認できず、ただちに判決を無効にし、3人の活動家を刑務所から解放するよう伝えるべきだ」(プレスリリースより)
と述べている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

ヒューマン・ライツ・ウォッチ
https://www.hrw.org/

ヒューマン・ライツ・ウォッチのプレスリリース
https://www.hrw.org/news/

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