2016-12-28 17:00
社会
ジャーナリストの取材に応じたロヒンギャ男性、遺体で発見

頭部のない遺体が川で発見される
10月に国境警備隊が襲撃されて以降、国軍によるイスラム系少数民族ロヒンギャの「民族浄化」が疑われるミャンマー西部ラカイン州マウンドー郡の村に政府の案内で訪れたジャーナリストがインタビューしたロヒンギャ男性が、翌日となる12月22日に遺体で発見された。発見されたのはShuna Mya(41)氏で、21日に独立系メディア機関の記者たちからの質問に応じ、その日の午後6時ごろ自宅を出て、朝まで戻ってこなかったという。
同氏の家族は22日に朝7時ごろから彼を探し、正午に頭部のない遺体が川に浮かんでいるのを発見した。
犯人は未だ明らかになっていないが、ジャーナリストの質問に応じたことが殺害に関係するとの見方が強い。
これまでの経緯
ラカイン州では10月の国境警備隊襲撃以降、少なくとも3万4,000人のロヒンギャが国境を越えてバングラデシュに逃避。また、ミャンマー治安部隊による大量殺戮、強姦、拷問が疑われ、国際人権NGO アムネスティ(Amnesty International)は治安部隊を非難している。
さらに、マレーシア首相がロヒンギャ「虐殺」の解決に向け国際機関に介入を呼びかけるなど、国際社会も懸念を示していた。
一方、ミャンマー政府はこれらの非難や批判を否定。対テロ対策を実行していると主張している。
(画像はRadio Free Asiaより)
外部リンク
Myanmar Muslim man killed after speaking to media
http://www.thestar.com.my/
Myanmar unrest: Rohingya Muslim man found decapitated in river
http://www.bbc.com/
Headless Body of Muslim Who Spoke to Journalists Found in Myanmar’s Maungdaw
http://www.rfa.org/
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