ミャンマーニュース

ミャンマーで活動するソーシャル・エンタープライズ「プロキシミティ・デザイン（Proximity Designs）」は最先端の3Dプリンタ技術を活用し、同国の農業部門に希望をもたらしている。

具体的には、プロキシミティ・デザインは3Dプリンタを使用して、革新的な農業製品の試作と開発を実施。これまでのところ、彼らはスプリンクラーシステムの設計やソーラーポンプの内部機構の開発に取り組んでいる。

他の業界と同様に、3Dプリンタで印刷されたプラスチックプロトタイプを作成することで、ターンオーバーや生産時間を削減し、コストを大幅に削減している。

3Dプリンタのプロトタイプができ上がれば、プロキシミティ・デザインは新しい農業用具を量産する国外の工場に出荷するという。

この革新的なデザインはすでにヤンゴンの農家で使用されており、農民の生活を大きく変えている。

ヤンゴンから約100キロメートル離れた地で2,000平米ほどの畑を持つKyaw Win氏は、と語っている。

同氏は労働時間やコストを削減しただけでなく、利益も増やしているという。

このような革新的なシステムが導入される以前は、Win氏をはじめとする農民らはバケツを使って手作業ですべての植物に水を与えていたといい、そのために多くの労働力が必要であった。

ミャンマーの農業部門は50年間に及ぶ孤立した軍事的統治の下で荒廃し、農民らは自らツールを作ったり、不適切に適合した輸入品を使用したりしていたという。

ミャンマー人口の約80％を占める農家は、新しい農業用具やツールを活用することで、労働力とコストを削減しながら生産性を向上できようになったといえるだろう。

（画像はwww.3ders.orgより）

外部リンク

Farmers in Myanmar benefit from new 3D printed tools
http://www.3ders.org/

Myanmar farmers reap rewards from 3D printing
http://guardian.ng/

Proximity Designs
http://proximitydesigns.org/