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2017-06-08 19:00

社会

ミャンマー象の密猟が急増 WWFが声明発表

WWF
皮膚治療に効果? 東南アジア諸国で象の皮需要が増加
WWF(世界自然保護基金)は、ミャンマーにおける象の扱いについて、東南アジア諸国に対して声明を発表した。

問題になっているのは野生象の密猟だ。この数ヶ月のうちに密猟が倍増し、すでに昨年の平均を上回っているという。

以前は象牙を持つ象が捕獲の対象となっていたが、最近では雌や赤ちゃん象もターゲットになっている。密猟者の狙いは象の皮だ。

今年、ミャンマーのチャイティーヨーで、象の皮が5000チャットで売られているのが発見された。店のオーナーは、皮を焼き、灰にした物をココナツオイルと混ぜると、湿疹など皮膚の治療に効果があると主張する。

象牙と同じように、幸運をもたらすアクセサリーに使われることもあるという。

国境地域で違法貿易 取り締まり対策を強化
ミャンマーに生息する野生象の数は、東南アジアではタイに次ぐ2位で、1440~2000頭といわれている。しかし、密猟の増加とともにその数はさらに減少している。

WWFミャンマーのディレクターによると、東南アジア各地で皮の需要が急速に高まり、国境を越えた違法取り引きが急増しているという。

密猟者を取り締まる対策の甘さも要因のひとつだ。WWFは、該当地域の整備を強化し、訓練された隊員を配置していくことを表明している。

(画像はWWF/Save Their Skinsより)


外部リンク

WWF/Save Their Skins
https://www.savetheirskins.com/

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