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2014-09-02 10:00

経済

【ミャンマー進出を考える】Gapの工場でコンプライアンスの問題点が発覚

Gap
Gap自らコンプライアンス問題を報告
アメリカのGap Inc.は、自社のアウターウエア生成を行っているヤンゴン市内にある韓国の2工場で、労働条件や健康と安全に関わる問題があったと在ミャンマー米大使館に自ら報告した。

報告書によると、上司による暴言や虐待、不適切な行動が行われていたようだ。また、明確な根拠なしに労働者が非公式の懲戒処分を受けたり、労働者から罰金を取ったりしていたと報告されている。

その他にも、規定労働時間の超過や休みなしの労働などが露見。また、電気的な危険や換気不良、危険化学物質などがある場所での安全装備の着用が奨励されていなかった。

ミャンマーの労働問題の一つである児童の労働は報告されていない。

Gapは労働条件とコンプライアンスが遵守されるために重要な改善措置を講じている。

(画像はIRRAWADDYより)

氷山の一角なのか
ミャンマーに対する制裁が解除されてから、日本を含め多くの海外企業が人件費削減のために工場を建設している。

現地の人々に雇用の機会を与えることができ、また、生活レベルの向上にも貢献していることであろう。しかし、今回のように現場でしか分からない問題はなかなか露見しにくい。実際にはGapの工場だけではないかもしれない。

文化も言語も異なる者同士が労働を共にするのは、労働条件云々以前に難しい面が多々あるだろうが、企業と労働者が互いに感謝し合える良好な関係を築いてほしいものだ。


外部リンク

Gap Audit Reveals Issues at Burma Garment Factories
http://www.irrawaddy.org/business/gap

Gap’s report on supplier factories detail problems
https://www.dvb.no/news/gaps-report

Audit Reveals Problems at Two Gap Factories in Burma
http://jewishbusinessnews.com/


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