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2014-09-03 18:00

社会

バングラデシュからのロヒンギャ族送還に同意-問題は解決されたのか?

ロヒンギャ族
2,415人のロヒンギャ族送還に合意
バングラデシュとミャンマーの外相は、8月31日、バングラデシュの首都ダッカ(Dhaka)にて二国間会合を行い、ミャンマー側は2005年から停止状態にあるロヒンギャ族の送還プロセスの再開に同意した。

このプロセスは2カ月以内に開始される予定である。しかし、送還が決まっているのはミャンマー当局が定めた基本的な条件の下で選定された2,415人の難民のみ。

基本的な条件とは、ミャンマー国籍であることの証明、または、両親がミャンマー国籍である証拠の提示をしなければならない。

そのような証拠がない場合、彼らがミャンマー国民であることを検証する裁判所の文書を提出することができる。また、自分の自由な意志でミャンマーに戻ることも含まれている。

(画像はUCANEWSより)

誰も気にかけない非公式の難民キャンプ
1978年以降、バングラデシュとミャンマーの国境近くには多くの人々が助けを求めて集まっている。

公式な難民キャンプは2つ。その公式難民キャンプで暮らすロヒンギャ族は32,000人で、今回はその内2,415人の返還が決定したわけだ。

しかし、非公式の難民キャンプも多く存在し、そこにも多数のロヒンギャ族がいる。公式キャンプではNGOなどの援助があり住宅、食事、健康サービスなど、はるかに良い条件で暮らしているが、非公式の難民キャンプで暮らす人々はそのようなサービスを受けることができない。

誰も非公式な難民キャンプで暮らす人々のことを気にかけていない。誰も彼らのことについて話し合わない。

彼らは一体どうやって生き延びればいいのだろう。今回の返還が”始まり“であり”終わり“でないことを祈るばかりだ。


外部リンク

Myanmar to resume repatriating Rohingyas
http://www.ucanews.com/news/myanmar

Burma agrees to repatriate over 2,000 Rohingya refugees from Bangladesh
https://www.dvb.no/news/burma

Myanmar to start repatriation process in 2 months
http://en.prothom-alo.com/bangladesh/news/

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