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2014-04-25 07:00

政治

ウィン・ティン氏死去-ミャンマー最大野党NLDの共同創設者

ウィン・ティン氏死去
ミャンマーの民主化運動家ウィン・ティン氏死去
ミャンマー最大野党・国民民主連盟(以下NLD)の共同創設者、ウィン・ティン氏が、4月21日月曜の早朝、ラングーンの病院で死去した。85歳だった。(84歳説もあり)

葬儀は4月23日水曜日に執り行われた。

(画像はBBC Newsより)

ジャーナリストから政治家へ
ウィン・ティン氏は、ミャンマーがイギリスの植民地支配からの独立を獲得した直後の1950年代初期に、フランス通信ラングーン(AFPヤンゴン)支局で編集者として働き始め、ジャーナリストとしてのキャリアを積み始める。

しかし、1962年ミャンマーではネ・ウィン将軍が軍事クーデターを起こし権力をつかむと、軍事国家への道を歩みだす。

軍事政府は国民に圧力をかけ、新聞社や出版社を押収。そして彼は仕事を失った。

1988年にアウン・サン・スー・チー氏とNLDを結成し、学生主導の民主化蜂起をきっかけに翌年投獄。

2008年9月に恩赦として、ラングーンのインセイン刑務所から旧軍事政権によって解放された。

投獄されていた20年間、厳しい尋問や暴力が日常的に行われていたそうだ。

恩赦の日、ウィン・ティン氏は本当に解放されるのか信じられず、青い囚人服を着用。解放後、彼は継続的な抗議として、青い囚人服を着用し続けた。

当時、ミャンマーの軍事政権は、刑務所に約2000人の政治犯、反体制派、ジャーナリストを収容していた。

アウン・サン・スー・チー氏に想いを委ねる
ウィン・ティン氏は、ここ数週間、病気の悪化に苦しんでいた。

長年アシスタントを務めたヤール・ザー氏によると、亡くなる前日に、ウィン・ティン氏はアウン・サン・スー・チー氏への支持を改めて表明したそうだ。

軍事政権下で苦しんだ国民に自由をもたらすために何十年も戦ったウィン・ティン氏に、これからもっともっと変わるであろうミャンマーを見てもらえないのが、残念でならない。


外部リンク

BBC News Asia/Myanmar democracy veteran Win Tin dies at 85
http://www.bbc.com/news/world-asia-27100059

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