2014-04-24 23:00

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国民民主連盟(NLD)共同創設者のウィンテイン氏 ヤンゴンの病院にて死去

ウィンテイン
母国の民主化に捧げた一生
ウィンテイン氏は政治犯として20年近く収容された後08年に釈放されたが、多臓器不全により先日ヤンゴンの総合病院にて84歳で亡くなった。イラワディが伝えた。

氏はミャンマーの軍事政権時代、反体制的ジャーナリストの筆頭として広く知られていた同国の代表的民主活動家。

(イラワディHP)

抑圧政治との壮絶な闘い
11年に新政権が誕生すると、氏は軍部がいまだに改革的プロセスにおいて持続的な役割を有していることを批難、また野党指導者アウン·サン·スー·チー氏のやり方を批判した民主活動側では数少ない一人でもあった。

昨年にはワシントン・ポストへ「民主化グループの中には国軍をベンガル湾へ展開することを標榜する派がいるが、スーチー氏には軍隊を極力国内だけに留まらせたい意向が感じられる」と語っている。

氏はミャンマーでも最も長い期間服役した政治犯の一人であったが、その刑務所内で受けた人権侵害行為を国連に通知しようと試みた事を皮切りに国民民主連盟の誕生が促されることともなった。

氏の残した思想的遺産は生き続けるのか
「私は人生の4分の1を刑務所で過ごしたが、それは拷問や栄養失調、さらには医療行為の制限などの人工地獄であった」と氏は刑務所の回顧録に記している。

78歳で釈放された後に健康状態悪化のため集中治療室での治療を続けていたが、ミャンマーは大きな民主的指導者の一人を失った。

最近の母国の社会情勢に対しては「我々がこれからしなければならないのは、政治の束縛を打ち破って独裁政権のメカニズムを変更していくことであり、それが新しい政治のための道となる」と話していた。


外部リンク

イラワディ ミャンマーの民主活動家ウィンテイン氏死去
http://www.irrawaddy.org/burma/burmese-democracy

イラワディ
http://www.irrawaddy.org/

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