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2014-03-03 12:00

社会

ミャンマー政府、国境なき医師団の活動停止を命令

ロヒンギャ族
診療所閉鎖 数万人の患者への影響は?
2月28日、ミャンマー政府は、フランスを拠点とするNPO「国境なき医師団(MSF)」の、ミャンマー国内での全ての活動を禁止した。MSFは、主にラカイン州での一次医療と、エイズや結核患者の治療に当たっていた。

(画像:Al Jazeeraより)

28日、治療を必要とする人々が数万人いるにも関わらず、ミャンマーで22年もの間活動した診療所が閉鎖された。この一方的な決定は、MSFに大きな衝撃を与えた。MSFは、他に治療手段を持たない地域への影響を懸念している。

仏教徒がロヒンギャ族への治療に抗議 MSFは中立を主張
活動停止命令は、少数イスラム系民族のロヒンギャ族に対する治療への抗議活動などがきっかけとなった。1月に仏教徒による暴力でロヒンギャ族数十名が殺傷される事件があった。この件に関する政府と国連の事実把握には大きな隔たりがあり、政府はロヒンギャ族の被害を認めていない。

MSFは治療に当たったが、ロヒンギャ族を優先する行動に地元仏教徒住民が抗議、MSFへの不信感が高まっていた。その風潮に応え、政府はMSFの活動停止を命じたということだ。MSFは、医療の倫理と中立、公正の立場を主張している。

このニュースは、アメリカやヨーロッパの大手メディア各社、アジア各国で大きく報じられている。


外部リンク

Al Jazeera
http://america.aljazeera.com/

Deutsche Welle
http://www.dw.de/

NY Daily News
http://www.nydailynews.com/
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