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2013-11-04 12:00
その他
新技術導入でミャンマー白内障の歴史に変化の兆し

安全・安価な手術で白内障を解消
ミャンマーは盲目の人が世界一多い。その半数は白内障が原因である。しかし現在、外科技術「アセンブリライン」によって白内障の人々に光が見え始めている。(画像はイメージです)
軍事政権時代の劣悪な医療環境が影響し、ミャンマーには多くの盲目の人が存在する。オーストラリアのNPOフレッドホロース財団の調査では、原因の半数は白内障、その1割は農村地帯に暮らす人々ということがわかっている。
外科技術はこの20年間で飛躍的に進歩したが、多くの医師は未だに縫合作業を必要とする切開手術を実施している。しかし、アセンブリラインによる手術は眼球にメスを突き刺すことなく、小さな切口を通して行われる。
ミャンマー眼科医グループは、アセンブリラインの先駆者が率いるネパール人医師グループが、10日間で約1,300人の治療を実行したのを目の当たりにした。ネパール人医師によれば、その外科的技術を用いれば安全に安く、そしてわずか5分で白内障手術が可能であるという。
技術を普及し、全国民に白内障ケアを
ヤンゴン眼科病院の医師は、来年までに60件の眼科センターを設立し、全国民に白内障のケアを行き届かせたいと考えている。そして11月に行われる全国眼科会議では、トレーニングマニュアルやビデオを配布し、技術の普及をはかる。計画が成功すれば、1,600人以上の外科医によって現在の倍のペースで白内障手術が行われることになる。近い将来、ミャンマー白内障の歴史に大きな変化が現れることになるだろう。
外部リンク
Associated Press
http://bigstory.ap.org/
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