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2013-10-21 17:00
その他
宗教対立の中立的存在、イスラム病院

イスラム・フリー・ホスピタル
他人種が交差するランゴンの中心部。ここは仏教徒と少数イスラム教徒の対立が絶え間なく続いている地域だ。なんどとなく繰りかえされる紛争の末、この2年で死者は200人以上にのぼり、15万人以上のイスラム教徒が迫害され、居住地を失ったという。この緊迫した地域に、人々に安らぎと希望を与えてくれる平和の象徴のような病院が存在する。イスラム・フリー・ホスピタルだ。人種、宗教を問わず、すべての人に治療
イスラム・フリー・ホスピタルはイスラム教団によって1937年に設立。人種、宗教、身分、その他一切の区分に関係なく、すべての人々に治療を施している。創業当初は小さな無料診察所に過ぎなかったが、時代とともに、大きく成長した。今日では、外科、眼科、産婦人科、精神科の診察を行っている。1日に500人以上の患者を診察。病床数は160床、3つの病棟が並んでいる。医師の質についても、ミャンマー国内ではかなり評判だ。特に、外科、眼科、においては、国内トップクラスの医師が働いている。診察費については経済的に援助が必要な人にはすべて無料。それ以外の少し余裕がある人からは最小限の費用を負担してもらうという、システムだ。
驚くことにこの病院はミャンマー政府や自治体からは一切の援助も受けていない。病院の運営資金はすべて、寛容と愛他精神による多大な寄付から成り立っている。
外部リンク
Muslim Free Hospital
http://muslimfreehospital.com/index.htm
rfi
http://www.rfi.fr/emission/
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