ミャンマーニュース

ミャンマーへの観光客や投資などで、外国人が増加する中で問題として上がってきているのが、現金ベースでの取引だ。クレジットカードを常時利用しているツーリストやビジネスマンの間では、不便であると指摘されてきた。

Wall Street Journal によれば、CB Bankの愛称で親しまれている、民営のCooperative Bank Ltdは、国内で初のATMを導入した銀行だ。同行では、今後VisaおよびMastercardと提携し、クレジットカードの発行を行う予定。

現状ではミャンマー中央銀行は、国内の銀行がクレジットカードを発行することを認めていない。CB Bankが数ヶ月以内に、承認を獲得することが期待される。限度額は、中央銀行が決定するが、名義人の月収の5倍程度になると予測される。

同様に、中央銀行ではVisaとの提携で、ミャンマー人向けに、プリペイド式のデビットカードを今年中に導入するように計画している。ミャンマー国民のうち、銀行口座を持っているのはわずか1割。口座を持っていたとしても、現金での決済をすることが普通である。

CB BankのATMをはじめ、国内では外国で発行されたクレジットカードに対応するATMが設置されているものの、インフラ整備が遅れているために、通信が円滑に行われず、利用上のトラブルが多いため、ユーザーからは評価されていない。

ホテルやレストランでも、クレジットカード決済のためのPOS機を導入しているところは稀である。しかし、高まる需要に対応し、今年中には国内の500件前後のホテルやレストランでカード決済が出来るようになるとされる。

外資系企業の参入や、海外からの旅行者の増加により、クレジットカード利用のニーズは高まる一方。今後の動向に注目が集まる。

外部リンク

Myanmar Nears First Local Credit Card
http://blogs.wsj.com/searealtime/2013/07/16/

CB Bank
http://www.cbbankmm.com/