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2022-03-31 20:00

社会

EUがロヒンギャ危機への人道支援で4,840万ユーロ提供

EU
バングラデシュとミャンマーへ
欧州連合(EU)の政策執行機関である欧州委員会(EC)は3月29日、ロヒンギャ危機に直面している人々の差し迫ったニーズに応えるために、バングラデシュとミャンマーへ4,840万ユーロ(約65億3,600万円)を提供することを発表した。

ECによると、この人道的資金はバングラデシュのロヒンギャ難民危機への取り組みに焦点を当てたバングラデシュへの2,400万ユーロ(約約32億4,100万円)と、国軍の政権乗っ取り以来人道的ニーズが大幅に高まっているミャンマーへの2,240万ユーロ(約30億2,500万)以上で構成されているという。

また、同資金はこの地域の人道的状況をさらに悪化させているCOVID-19への対応にも使われる。加えて、資金の一部はバングラデシュの災害への備えをさらに改善し、自然災害に対する回復力を高めるために使われる予定だ。

さらに、難民人口が増え続けている東南アジア地域にも200万ユーロ(約2億7,000万)が提供される。

人道支援の背景
EUの危機管理担当コミッショナーは、
「バングラデシュとミャンマーでは紛争の影響を受けて避難している人々のニーズが高まり続けており、継続的な人道支援が必要だ。とりわけ、栄養、避難所、健康、水と衛生サービス、教育・保護分野でのパートナーの活動を支援する」(プレスリリースより)
と述べている。

なお、EUはバングラデシュで2002年以降に、ミャンマーで1994年以降に積極的な支援活動を行っており、ロヒンギャ難民や自然災害の影響を受けた人々に救命支援や資金援助を提供。

COVID-19のパンデミック以来、EUの人道的資金の一部は医薬品や医療機器の提供、パンデミックの影響を受けた地域の難民や患者の支援、さらにはロヒンギャ難民キャンプとホストコミュニティにおける全体的な健康管理に努めている。

(画像は欧州委員会(EC)より)


外部リンク

欧州連合(EU)
https://european-union.europa.eu/

欧州委員会(EC)
https://ec.europa.eu/

欧州委員会(EC)のプレスリリース
https://ec.europa.eu/commission/

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