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2022-02-15 08:00

社会

ミャンマー政府、連邦記念日に814人の恩赦を発表

恩赦
オーストラリア人学者の恩赦は不明
ミャンマーでは2月12日、1947年の同日にイギリスの植民地支配から独立したことを祝う連邦記念日(Union Day)75周年のパレードが首都ネピドーで行われ、同国の暫定首相であり国軍最高司令官でもあるミン・アウン・ライン上級大将が、814人の囚人に恩赦を与えることを発表した。

国軍の報道官によると、恩赦を与えられた人々は主に同国最大の都市ヤンゴンの刑務所からだという。

注目を集めたのは、1年以上拘留されているオーストラリア人の学者であるショーン・ターネル氏の釈放だ。

ターネル氏は権力を掌握されたアウンサンスーチー氏の顧問として働いており、ミャンマーの公式秘密法に違反した罪で起訴されている。同氏が有罪とされた場合、最高14年の懲役に処せられるという。

なお12日時点で、同氏が恩赦に含まれているのかは明らかになっていない。

パレードは「パフォーマンスアート」
12日は午前4時からのモバイルインターネットの停電で始まり、連邦記念日を祝う軍隊と公務員のパレードが午前中に行われた。また、ミャンマーのカレン州、チン州、カヤー州からの代表団も参加したが、これらの地域では民族的および反軍事的な武力紛争が激化している。

式典でミン・アウン・ライン上級大将は、国内外の敵から国を守ることを理由に昨年の軍事クーデターの正当性を述べ、さらに
「ミャンマーでの暴力は混乱を引き起こし、人々は苦しんでいる。」(REUTERSより)
と述べたという。

一方、ミャンマーの独立アナリストであるデビッド・マシソン氏は、パレードを「パフォーマンスアート」と表現。

「連邦記念日のメッセージは、ミャンマーの現実と完全に対立している。軍事政権は平和について誠実ではなかった。」(FRANCE24より)
と述べた上で、
「連邦記念日75周年に、国がその歴史のどの時点よりも分裂しているのはかなりばかげている」(FRANCE24より)
とつけ加えた。

(画像はFRANCE24より)


外部リンク

Myanmar junta holds parade on major holiday, announces prisoner amnesty
https://www.reuters.com/

Myanmar junta says to free over 800 prisoners
https://www.france24.com/

Myanmar junta parade, prisoner amnesty
https://www.canberratimes.com.au/

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