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2022-01-13 09:00

社会

ミャンマーの紛争激化で新年に少なくとも4人の子どもが死亡:ユニセフ

ユニセフ
複数の子どもも負傷
戦争や内戦で被害を受けている国の子どもの支援活動などを行っている国連児童基金(ユニセフ)は1月月11日、新年になったばかりの前週にミャンマーの紛争が激化したことにより、少なくとも4人の子どもが死亡し、複数が負傷したことを明らかにした。

ユニセフによると、5日にシャン州ナムカムで1歳と4歳の2人の児女が砲撃で負傷し、7日にタニンダーリ地域のダウェイで14歳の少年1人と17歳の少年2人が射殺されたという。

また、8日にはチン州のマトゥピで13歳の少年の遺体が発見され、カヤー州のロイコーでは激しい空爆により12歳の少女と16歳の少年が重火器で負傷している。

紛争の激化に「深刻な懸念」
ユニセフの地域局長であるDebora Comini氏は声明の中で、紛争の激化に「深刻な懸念」を示し、民間地域での空爆と重火器の使用が報告されていることを非難している。

また、ミャンマー全土で起こった子どもたちへの攻撃に憤慨しているとした上で、
「紛争当事者は子どもの保護を最優先事項として扱い、子どもが戦闘から遠ざけられ、地域社会が標的にされないようにするために必要なすべての措置を講じる必要がある」(プレスリリースより)
と主張した。

Comini氏によると、紛争から子どもたちを保護することは、国際人道法とミャンマーが署名している児童の権利条約によって要求されるという。

ミャンマーの人々は前例のない政治的、社会経済的、人権および人道的危機に直面しており、軍事的政権掌握とコロナ感染で非常に厳しい状況に置かれている。

なお、国連人道問題調整事務所(OCHA)が昨年12月に発表したリポートでは、2022年に向けて人口のほぼ半数が貧困に陥り、2005年以降の目覚ましい発展を一掃すると予測している。

(画像はプレスリリースより)
(C)UNICEF/ Min Zayar Oo


外部リンク

国連
https://www.un.org/

国連のプレスリリース
https://news.un.org/

ユニセフ
https://www.unicef.org/

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