2022-02-03 20:00
社会
軍事クーデターから1年、ミャンマー国民は「沈黙のストライキ」

主要都市は閑散
ミャンマーでは2月1日、軍事クーデターで国軍が権力を掌握してからで1年となるため、国民は抗議のため外出を控えて家に留まる「沈黙のストライキ」を全国的に実施した。ソーシャルメディアには、ミャンマーの主要都市であるマンダレー、マグウェ、ミッチーナー、ヤンゴンなどが閑散としている画像が投稿された。
この「沈黙のストライキ」は国民がソーシャルメディアで呼びかけて実施された。
国民・公務員へ圧力をかける国軍
当局はストライキを褒め称えたり何らかの形で支持したりした者に対して、終身刑を含む厳しい刑罰に処すと警告。当局は店主に営業を続けるよう圧力をかけ、誓約書に署名するよう求めたという。そのため500万人以上を抱える最大の都市ヤンゴンでは多くの商店が取り締まりを警戒して店を開けた。しかし、買い物客や歩行者はどこにも見当たらなかったようだ。
同様にミャンマー第2の都市マンダレーでも商店は開いていたものの、主要道路には人がほとんどいなかったと報告されている。
報道によると、1日までの1週間で同ストライキへの支持を示した少なくとも70人の店主がヤンゴン、マンダレー、ネピドー、およびその他の都市で逮捕された。
首都ネピドーの住人は、
「今日出かける人のほとんどは、国軍の支持者だ。今朝、軍を支持する旗や看板を持って行進している人々を見た」(Radio Free Asiaより)
と実情を明かした。なおネピドーでは、軍事政権が公務員に1日の労働時間を午前10時から午後3時の間に短縮する指令を出し、軍への忠誠を表明するために出勤するよう圧力をかけた可能性が疑われている。
(画像はRadio Free Asiaより)
外部リンク
Myanmar marks coup anniversary with protests and unrest
https://www.reuters.com/
Myanmar’s streets barren for ‘Silent Strike’ on coup anniversary
https://www.rfa.org/
1st anniversary of Myanmar military coup marked by strike and international concern
https://www.npr.org/
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