ミャンマーニュース

ミャンマー国軍系のコングロマリットであるミャンマー・エコノミック・ホールディングス社（Myanma Economic Holdings：MEHL）は圧倒的な債務を理由に、日本の大手ビールメーカーであるキリンホールディングス（Kirin Holdings：キリンHD）との合弁会社を清算すると裁判所に申し立てた。

報道によると、MEHLは合弁会社「ミャンマー・ブルワリー（Myanmar Brewery）」の清算を申し立てたことを国営新聞で発表したという。

キリンHDはかねてより国軍系企業とのつながりを指摘されており、2月の軍事クーデター直後に提携解消を表明したが、市場で足場を維持する方法を模索しているとうわさされていた。

キリンHDのスポークスパーソンは、裁判所からいかなる種類の公式文書も入手していないことを明らかにし、詳細を確認するとしている。

なお、法律専門家は「裁判所がMEHLを支持する決定を下す可能性が高い」（NIKKEI Asiaより）と述べたという。

キリンHDは11月9日の決算説明会で投資家に、と説明している。

また、2020年11月には、ミャンマー・ブルワリーからキリンHDおよびMEHLへの配当金が、すべて軍事活動への資金提供に役立っているとの批判を受けて停止した。

キリンHDは、ミャンマー・ブルワリーの売上高が2021年に21％増加すると見込んでいたが、1月～9月の売上高は軍事関連商品のボイコットなどにより30％以上減少し、前年同月比41％減だったという。

ミャンマーでは軍事クーデター後、国軍に抵抗する国民が、キリン一番を含むミャンマー・ブルワリーの製品を禁制品と宣言し、製品を破壊することもあった。

（画像はDVBより）

外部リンク

Myanmar military conglomerate files to dissolve Kirin beer venture
https://asia.nikkei.com/

Myanmar company Kirin and joint venture beer company liquidation petition
https://www.tellerreport.com/

PEOPLE POWER FORCES MYANMAR BEER TO TAP OUT
https://english.dvb.no/