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2021-06-04 13:00

社会

ミャンマーの学校が再開もボイコットで教師・生徒はまばら

学校再開
軍事政権下では学校に戻らない
新型コロナウイルス感染の拡大と2月1日の軍事クーデターによりミャンマーの公立学校は閉鎖されていたが、新学年となる6月1日に再開。しかし、教師と生徒が軍事政権支配に抗議してボイコットしたため、登校する教師と生徒はまばらであった。

ミャンマー教師連盟 (MTF)によると、学校への出席を観察したところ、ほとんどの教室が無人であったという。

ヤンゴンの高校生であるKaung氏とその友人は今学年、入学しなかった。同氏は、
「私たちは学生と何百人もの人々を殺害した軍事政権よって開かれた学校には行きたくない」(The Irrawaddyより)
と述べた上で、軍事政権下では学校には戻らないという見解を示した。

Kaung氏によると、治安部隊による残忍な取り締まりの最中に、彼の友人と上級生が射殺されたという。

なお、軍事政権の取り締まりで犠牲になった人の中には、高校生を含む数百人の若者と数十人の子どもが含まれている。

12万5000人以上の教師が停職処分に
軍事政権への抵抗の一環として仕事に戻ることを拒否した教師は停職処分を受け、その数は12万5000人以上だという。

教師も生徒と同様に、文民政府から権力を掌握した軍事政権下で働くことを拒否。ある小学校の教師は、全国規模のボイコットに参加したため給料を数ヶ月分失ったが、
「私の魂は純粋だ」(Kuwait Timesより)
と述べた上で、
「彼らがいかに多くの人々を殺害したのかを考えると、もう教師ではいたくないと感じる」(Kuwait Timesより)
とつけ加えた。

一方、出勤する教師の中には、私服で出勤して学校で制服に着替える者もいるといい、ボイコットしても出勤しても不安は拭えない。

また、5月1日から5月26日までの間に、教育施設で115回の爆撃または爆撃の試みがあり、18回の放火事件があったという。

なお、治安部隊はいくつかの学校で警備を行い、生徒を家から武装護衛している。

(画像はThe Irrawaddyより)


外部リンク

Boycott and bombings mar Myanmar's new school year
https://www.reuters.com/

Myanmar Schools Open, But Classrooms Are Empty as Students Boycott
https://www.irrawaddy.com/

School’s out for Myanmar students defying junta threats
https://news.kuwaittimes.net/

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