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2021-05-08 00:00

社会

シャンティ、エヤワディー川沿いの食堂に寝泊まりしながら出稼ぎする少年の話を紹介

子ども
感染拡大の影響で学校に行けずに出稼ぎする少年
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(以下、シャンティ)が、エヤワディー川沿いの食堂に寝泊まりしながら出稼ぎする少年の話を、5月2日のシャンティブログで報告した。

CDM(市民的不服従運動)がミャンマーで広がったことで、銀行員が出勤せず、銀行閉鎖が続いたため、銀行預金の引き出しや送金ができない状況があった。そのため、スタッフへの未払い給与なども発生したが、いろいろな調整の末、銀行を開かずに資金の移動が可能になった。シャンティは現状で一番つらいこととして、現地の状況をはっきりとスタッフに聞けないこと、言えないことだとしている。

そんな中、ピィ事務所のあるミャンマー人スタッフが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、学校に行けず、エヤワディー川沿いの食堂に寝泊まりしながら出稼ぎする少年に出会った。小学校3年生の妹がおり、父親は農業をしているが、十分な稼ぎがなく家族を養うことができないことも、出稼ぎの理由だった。

クーデター後、国軍への市民の抗議活動が厳しくなり帰村
ピィ事務所のあるミャンマー人スタッフによれば、少年はクーデター後も同じ食堂で働いていたものの、国軍への市民の抗議活動が厳しくなり帰村したとの報告があったとしている。

これは一例でコロナ禍やクーデターの影響で、学校が1年以上にわたり閉鎖していることもあり、このような子どもが多くいると予想されているが、実態は十分に把握されていない。

シャンティはこういった子どもが1日でも早く学校に行くことができるように、様々な準備を進めているとしている。

(画像はシャンティ ホームページより)


外部リンク

シャンティブログ
https://sva.or.jp/wp/?p=40894

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