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2021-05-16 08:00

社会

ミャンマー国軍に拘束された日本人ジャーナリスト、14日に釈放へ

日本人ジャーナリスト
日本政府特使からの要請
軍事クーデターにより情勢が不安定なミャンマーで4月18日に拘束された日本人ジャーナリストの北角裕樹(Yuki Kitazumi)氏(45)が、5月14日に釈放される見通しだ。

ミャンマー国営テレビは、国軍の最高機関である国家統治評議会が
「日本人ジャーナリストの北角裕樹氏はいくつかの法律に違反しているが、起訴は取り下げられて釈放されるだろう」(Kyodo Newsより)
と述べたことを明らかにした。

北角氏は虚偽のニュースを広めた罪で逮捕・起訴されたが、クーデター反対の市民的不服従運動と暴力的な抗議の支持や、ビザ規制を遵守しなかった罪も犯したとされている。

北角氏の釈放はミャンマーの国家和解に協力する日本政府特使の要請があったといい、両国の緊密な関係を考慮して決定されたという。

同罪のミャンマー人ジャーナリストは投獄されたまま
一方、北角氏と同じ罪で3月3日に逮捕された『民主ビルマの声(Democratic Voice of Burma)』のミャンマー人ジャーナリストのMin Nyo氏は5月12日、軍法会議で懲役3年の有罪判決を受けている。

『民主ビルマの声』はインターネットのアクセス制限に対する抗議により国軍にライセンスを剥奪された報道機関の1つだ。

『民主ビルマの声』のジャーナリストのうち3人はミャンマーから逃亡した後、タイ北部で違法入国により拘束されたが、人権団体はタイに対して同ジャーナリストを国外追放にしないよう要請したという。

ミャンマーでは軍事クーデター以来、約80人のジャーナリストが逮捕され、その半数が有罪判決を受けたMin Nyo氏と同様の罪である。

北角氏の釈放には日本政府の働きかけがあったとはいえ、ミャンマー人ジャーナリストにとっては公平ではないかもしれない。

(画像はAPより)


外部リンク

Myanmar will free Japanese journalist as gesture to Tokyo
https://apnews.com/

Myanmar jails local journalist, to free Japanese reporter
https://www.reuters.com/

Japanese journalist indicted in Myanmar to be freed Fri.: military
https://english.kyodonews.net/

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