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2021-03-26 08:00

社会

【国連】ロヒンギャ難民キャンプで大規模火災、400人以上が行方不明

難民キャンプ火災
子どもを含む約560人が負傷
世界最大の難民キャンプがあるバングラデシュ・コックスバザール(Cox's Bazar)のクトゥパロン・キャンプ(Kutupalong camp)で、現地時間の3月22日午前3時頃に火災が発生し、キャンプで暮らす難民の約66%の人々が影響を受けた。国連が23日に明らかにしている。

コックスバザールにある難民キャンプでは、ミャンマーから逃避しているイスラム系少数民族ロヒンギャが数十万人暮らしており、正確な人数は確認されていないものの、火災のあったクトゥパロン・キャンプにも8万7000人以上のロヒンギャが生活していた。

コックスバザールの人道的セクター間の調整グループ(ISCG)によると、火災で15人が命を落とし、約560人が負傷、400人以上が行方不明だという。

負傷者の中には子どもも含まれ、その多くが家族から引き離されているという報告もある。

クトゥパロン・キャンプの南約30 kmにあるコックスバザールの他のキャンプでも1月に火災が発生し、約550のシェルターと約150の店が焼失した。

国連が積極的に対応
国連世界食糧計画(WFP)によると、火災の影響を受けた難民は家族や友人、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が運営するシェルター等へ移動したという。

火災後はWFPのエンジニアリング担当者、現場担当者、および食糧支援チームが現場で作業に当たり、火災の封じ込めを支援。火災の被害者へ食料の配布等を行っている。

また、国連の国際移住機関(IOM)は負傷者へのメンタルヘルスと心理社会的サポートを提供するために救急車と医療チームを配置。さらに、緊急避難キットや毛布等も配布したという。

国連児童基金(UNICEF)も、避難所から難民を避難させるために応急処置チームとボランティアを動員。家族から離れた子どもを含め、困っている子どもたちを支援している。

なお、WFPが運営する2つの栄養センターと1つの食品配送センター、およびキャンプ内最大の診療所も今回の火災で焼失した。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

国連
https://www.un.org/

国連のプレスリリース
https://news.un.org/

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