2021-03-24 11:00
社会
ユニセフなど、ミャンマーの治安部隊に教育施設の占拠停止を要請する共同声明

子どもと若者の教育に対する権利を守る義務
国連児童基金(以下、ユニセフ)、セーブ・ザ・チルドレン、国連教育科学文化機関(以下、ユネスコ)は、ミャンマーの治安部隊に対し、学校などの教育施設を占拠しないようにすることを呼びかける共同声明を発表した。声明によると、治安部隊によるミャンマー全土の教育施設の占拠は、重大な子どもの権利の侵害であり、新型コロナウィルスのパンデミックによる休校措置で影響を受けているミャンマーの子どもたちの教育危機がさらに深刻となる。
こうした状況から、ユニセフなどは、治安部隊に対し、占領された敷地を直ちに明け渡し、軍や治安部隊が学校などの教育施設を利用しないようにすることを求めた。
60以上の学校と大学のキャンパスを占拠
治安部隊は、3月19日時点で、13の州と地域で60以上の学校と大学のキャンパスを占拠したと報告しており、治安部隊により教師2人が殴られ、数人が負傷したと伝えられている。こうした事件は子どもたちの権利を著しく侵害するものであり、いかなる場合でも学校を治安部隊が使用することは認められない。
ユニセフなどは、子どもの権利条約、ミャンマーの児童権利法、国家教育法に定められているように、ミャンマーのすべての子どもと若者の教育に対する権利を守る義務があることを、あらためて治安部隊に呼びかけ、最大限暴力を慎み、教育施設、職員、生徒、その他の公共機関に対するあらゆる形態の占拠や妨害を止めるよう求めている。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
国連児童基金 プレスリリース
https://www.unicef.or.jp/news/2021/0068.html
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