2021-03-31 09:00
社会
国連高官、ミャンマー国軍の“恥ずべき卑怯な”攻撃を非難

国際社会には責任がある
ジェノサイド防止に関する国連特別顧問のアリス・ワイリム・ンデリトゥ(Alice Wairimu Nderitu)氏と国連人権高等弁務官のミシェル・バチェレ(Michelle Bachelet)氏は3月28日に声明を発表し、ミャンマー国軍による平和的なデモ抗議者への組織的な攻撃、および深刻な人権侵害を強く非難した。ミャンマーでは2月1日の軍事クーデターで国軍が権力を掌握して以来、治安部隊による平和的な抗議者への武力行使がエスカレートしており、声明を発表した前日となる27日には少なくても7人の子供を含む107人が死亡したという。
2人の国連高官は声明で、国軍や警察が逃げるデモ抗議者を銃撃していることについて、「恥ずべき、卑怯で残忍な」攻撃を続けているとし、直ちにこれらの行為を止める必要があると主張。
また、国際社会には、ミャンマーの人々を残虐行為から保護する責任があることに言及している。
説明責任と国軍の抜本的な改革が必要
2人の国連高官はまた、ミャンマーにおける組織的な不処罰の廃止を求めた。「我々は過去の犯罪に対する説明責任を明らかにし、最も深刻な国際犯罪が行われるのを阻止しなければならない」(プレスリリースより)
と述べた上で、ロヒンギャや他の少数派に対するものを含め、国軍による過去の残虐行為に対処できなかったことが、ミャンマーを恐ろしい状況へ導いたとの見解を示した。さらに、
「説明責任と国軍の抜本的な改革なしに前進する方法はない」(プレスリリースより)
と強調している。(画像はプレスリリースより)
外部リンク
国連
https://www.un.org/
国連のプレスリリース
https://news.un.org/
声明
https://www.ohchr.org/
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