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2021-01-23 08:00

社会

ロヒンギャ帰還問題で三者会談 6月までに送還を再開か

ロヒンギャ
時間を求めるミャンマー
イスラム系少数民族ロヒンギャのミャンマー帰還に関する話し合いが1月19日にミャンマーとバングラデシュの間で行われ、中国が進行役を務めた。

この三者会談でバングラデシュはロヒンギャの本国送還に向け猛プッシュ。しかし、ミャンマー側はロジスティックの取り決めのための時間を求めて、再び遅らせたという。

三者会談でバングラデシュ側を率いたマスード・ビン・モメン(Masud Bin Momen)外務次官は、
「我々は3月までに本国送還を開始することを提案した。しかしミャンマーは、いくつかのロジスティック上の理由から、もう少し時間が必要だと述べた」(VOAより)
と明かしている。

なお、ミャンマー側は6月までに、ロヒンギャの本国送還を開始することに同意したという。

これまでに2回失敗
一方、バングラデシュのコックスバザール(Cox’s Bazar)周辺の広大な難民キャンプにいる多くのロヒンギャは、一連の長年の要求が満たされる前にミャンマーに戻ることを望んでいない。

2017年にバングラデシュに逃避したロヒンギャ難民のJan Mohammad氏は、
「ミャンマーはすべてのロヒンギャに完全な市民権の返還を保証する必要がある。これが我々の主な要求だ」(VOAより)
と主張した。

多くのロヒンギャは故郷であるミャンマー・ラカイン州への帰還を望んでいるが、これまで行われた暴力的な犯罪によりバングラデシュへ逃避したため、安全の確保も求めている。

両国は2018年11月と2019年8月にミャンマー送還に挑んでいるが、ロヒンギャのリーダーたちは当時、“安全、安心、権利”が保証されるまで帰還しないとの見解を示し、失敗に終わっていた。

(画像はVOAより)


外部リンク

Bangladesh Expects to Start Rohingya Repatriation to Myanmar in June
https://www.voanews.com/

Myanmar agrees to start taking back Rohingya this year
https://www.aa.com.tr/

Trilateral Talks on Rohingya Repatriation Resume
https://www.rfa.org/

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