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2021-01-09 08:00

社会

アメリカ国際開発庁、ヤンゴンで「結核撲滅プロジェクト」を開始

結核撲滅
USAIDのローカルアクション紹介
在ミャンマー・アメリカ大使館によると、同国の国際開発庁(U.S. Agency for International Development:USAID)がミャンマー最大の都市ヤンゴンで「結核撲滅プロジェクト」を開始したという。

USAIDのミッションディレクターであるAler Grubbs氏は、ヤンゴン地域保健局、開発パートナー、地元の市民社会組織に対して、結核のないミャンマーに向けた新しいUSAIDローカルアクションを紹介。ミャンマー保健スポーツ省ヤンゴン地域保健局がイベントを開催した。

>このプロジェクトは結核の影響を受けた人々が自分たちの幸福を守り、人々のニーズを満たす医療サービスの設計と提供においてより積極的な役割を果たすことを可能にするために、ミャンマーの市民社会組織である『Pyi GyiKhin』によって実施されている。

結核撲滅に向けた地域行動は2012年以降、USAIDの支援に基づいて実施されており、健康の改善を目指すミャンマーとの長期的なパートナーシップの一部だという。

半減するも依然として死亡原因の上位
Aler Grubbs氏は、
「USAIDはコミュニティが人々のニーズを満たすローカルソリューションを生成可能にするために、ローカル組織との新しいパートナーシップの構築に取り組んでいる」(プレスリリースより)
と述べた上で、『Pyi GyiKhin』が市民社会組織、政府機関、民間部門、信仰に基づく組織、その他の多様なグループと協力して、結核撲滅に協力していることを付け加えた。

ミャンマーでの「結核撲滅プロジェクト」の実施は、世界保健機構(WHO)が示す推定罹患率が高く人口が多い国(high-burden countries)23カ国で、予防および治療するUSAIDの世界的な取り組みの一環だ。

ミャンマーでは2010年から2018年にかけて結核の有病率が50%以上減少し、結核撲滅に向けて大きな進歩を遂げている。

しかし、特にヤンゴンやその周辺地域などのコミュニティでは「多剤耐性結核」が根強い課題であり、結核は依然として罹患率と死亡率においてミャンマーで上位を占めるという。

なお、「多剤耐性結核」とは抗結核薬に耐性を持つ結核菌のことである。

(画像は在ミャンマー・アメリカ大使館より)


外部リンク

在ミャンマー・アメリカ大使館
https://mm.usembassy.gov/

在ミャンマー・アメリカ大使館のプレスリリース
https://mm.usembassy.gov/

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