2020-12-18 18:30
社会
三菱ケミカルアクア・ソリューションズの膜ろ過実証事業、UNIDO の支援事業に採択

感染症予防に不可欠な水インフラの整備
三菱ケミカル株式会社(以下、三菱ケミカル)は、グループ会社の三菱ケミカルアクア・ソリューションズ株式会社(以下、MCAS)によるミャンマーにおける膜ろ過浄水装置を利用した分散型給水システムの実証事業が、国際連合工業開発機関(以下、UNIDO)が実施する「開発途上国の感染症予防に向けた STePP技術の実証・移転による海外日本企業支援事業」に採択されたことを発表した。MCASは、感染症予防の観点から必要性が高まる水インフラの整備に向け、ミャンマーの都市部で、特に重要度の高い病院に膜ろ過浄水装置を導入し、現地パートナーであるMW Aqua Solutions Co., Ltd.および伊藤忠商事株式会社ヤンゴン事務所とも連携しながら、分散型給水システムの実証を行う。
今回ミャンマーに導入する膜ろ過浄水装置は、井戸水・市水・河川水を問わず浄水処理ができ、適切な技術を組み合わせることで世界保健機関の飲料水質基準を満たす水を供給することができる。
装置はユニット化されているため施工期間が短く設置が容易であり、無人運転が可能なことから現地での運用に適している。
さらに、装置に遠隔監視システムを搭載することで、日本からも装置稼働状況や水質等の各種データ、異常値をリアルタイムに把握することができ、トラブル発生時などのメンテナンス対応を迅速に行えるよう、ミャンマーと日本での運用体制を整備していく。
健康・衛生環境の向上を目的とした技術の普及
UNIDOは、開発途上国の新型コロナウイルス感染症や様々な感染症対策に役立つ技術を持つ日本企業13社を採択し、消毒液や抗菌塗装、医療検査設備、浄水器、汚水処理設備、医療廃棄物の焼却炉などに、これらの企業の製品や技術を活用していくこととしている。そして、新型コロナウイルス等の感染症予防と保健・衛生環境の向上には、安全で清潔な水の安定供給が不可欠であるが、ミャンマーではそれに必要な水インフラが十分に整っていない。
こうしたことから、MCASは、膜ろ過浄水装置を利用した分散型給水システムの実証事業を行うものであり、MCAS は今後も、UNIDO をはじめとする国際機関等と協力し、安全で清潔な水を安定して供給できるソリューションをグローバルに提供していく意向を示している。
(画像は三菱ケミカル株式会社より)
外部リンク
三菱ケミカル株式会社
https://www.m-chemical.co.jp/
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