2020-11-21 07:00
政治
ミャンマー総選挙、スーチー氏率いる与党が勝利 過半数獲得

スーチー氏の国内人気は健在
ミャンマー選挙管理委員会(UEC)は11月13日、8日に行われた総選挙でアウンサンスーチー国家顧問が率いる与党・国民民主連盟(NLD)が過半数を獲得したことを明らかにした。これは同国の憲法で定められた“議席の4分の1が軍人枠であること”を考慮しても、NLDが定数664議席のうちの346議席を獲得したことで勝利が確定したという。
すでにNLDは独自の集計により「圧勝」を宣言しており、支援者は街頭で喜びをあらわにしている。
軍事政権が終焉を迎えた2015年の総選挙で大勝を果たしたスーチー国家顧問だが、イスラム系少数民族ロヒンギャへの大量虐殺の対応で、国際社会からの評判は崩壊した。
しかし、今回の選挙結果からもわかるように、ミャンマー国内でのスーチー人気は健在である。
異議を唱えたUSDP
ミャンマー軍事政権の後継組織である連邦団結発展党(USDP)は13日までに、わずか25議席しか獲得できていない。これまでの選挙結果に対して11日に、
「自由かつ公正で、先入観や不公正な選挙運動のない選挙を行うために、できるだけ早く新たな投票をすること要求した」(CNNより)
と異議を唱えた。しかし、国内外のオブザーバーは、投票は順調に進み、大きな不法行為はなかったと主張している。
なお、国際危機グループのリチャード・ホージー(Richard Horsey)氏によると、一部の結果が覆されたとしてもNLDが大勝しているため、全体的な結果を変えることはできないという。
(画像はCNNより)
外部リンク
Aung San Suu Kyi’s party confirmed winner in Myanmar election
https://www.aljazeera.com/
Aung San Suu Kyi party wins enough seats to form Myanmar's next government
https://edition.cnn.com/
Aung San Suu Kyi's party wins absolute majority in Myanmar election
https://www.japantimes.co.jp/
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