2020-11-12 08:00
社会
気候変動だけでなく新型コロナとも戦うミャンマーの農民:国連

気候変動で収穫量が低下
国連によると、ミャンマーの農民は気候変動の影響に苦労するだけでなく、新型コロナウイルス(COVID-19)との戦いも余儀なくされているという。国連食糧農業機関(Food and Agriculture Organization of the United Nations:FAO)の最近の研究では、ミャンマーの気候が過去数十年で大幅に変化したことを示唆している。
調査対象の農家の95%は、気候変動が作物の収穫量の低下または無収穫につながったと考えているという。
気候パターンの変化により、小規模農家はいつ作物を耕し、播種し、栽培し始めるかを知ることが困難であり、地域によっては雨水だけに頼っている農民もおり、干ばつで田畑を失うこともある。
COVID-19で進まぬトレーニング
今年は世界的にCOVID-19が蔓延しているが、ミャンマーも例外ではない。そのため、市場の需要は不確実であり、主要作物の価格は下がっているという。それに応じて国連とミャンマー当局は、パンデミックによって引き起こされた収入低下と労働機会の喪失、農業生産の減少などに対処する方法を見つけるだけでなく、気候変動の継続的な影響にも対処。
FAOと農業省は、小規模農家が気候関連の課題に取り組み、食料安全保障と栄養を改善し、生産性と生計を改善するために、土壌、水、栄養素の管理技術のベストプラクティス、および作物の収量と生産の改善、気候に配慮したトレーニングなどもサポートしているという。
しかし、COVID-19の予防策としてトレーニングセッションを停止する必要があった。FAOはCOVID-19の情報資料を提供し、農民に石けんとマスクを提供。
困難な状況でも、
「全員が完全に自分の役割を果たせば、この危機を克服できると信じている」(プレスリリースより)
と農民は述べている。(画像はプレスリリースより)
外部リンク
国連
https://www.un.org/
国連のプレスリリース
https://news.un.org/
国連食糧農業機関
http://www.fao.org/
関連する記事
-
2025-04-30 18:30
-
2025-04-26 16:30
-
2025-04-24 09:30
-
2025-04-19 09:30
-
2025-04-17 15:00